2007年6月29日 (金)

カバン出来た!

6月27日。遂にカバンが入荷したとの連絡がありました。昨年12月にオーダし、待つこと半年。ようやく夢が現実のものになります。日曜日に取りに行くつもりです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

2006年12月24日 (日)

経年変化

最近雑誌などでは「エイジング」なぞと言いますが、すなわち時が経つに従って色や風合いが入手当時と変わっていく現象のことです。

初めてこの現象に気づいたのは、12年ほど前に渋谷パルコパート3の「ブルー・ブルーエ(Bleu Bleuet」で購入したヌメ革の文庫本カバーでした。購入当時は革の知識も乏しく、ベージュの美しさと革のやわらかさに惹かれて購入したのですが、使ってゆくうちに飴色に変わってゆくのを目の当たりにし、思えばこれが革への興味の始まりでした。

その時に持っていた財布はブラウンのCOACHの長財布でしたが、これも使っていくうちに手の脂やらなにやらでいい色としなやかさを備えていきました。が、残念ながら文庫本カバーも長財布も、19968月にバンコクで盗難に遭い帰らぬモノとなってしまいました(同時にfILOFAXのウィンチェスター・ハーフも消えました・・・)。

その後はBREEにハマり、早く色を変えたくて入手後即太陽に当てたりしていました。

ちなみに財布は赤のWHITEHOUSE COXで、今年の5月に伊勢丹メンズ館で購入しました。財布は今回で5代目です(COACH BREE BREE COACH WHC)。

今までは無難な色選び(というか、男物は黒、茶、ボルドー位しか無いと思っていた)ではなく、思い切って赤にしてみたわけです。

新品当時は「男が赤?」みたいな印象で受け取られたようですが、今は初期の鮮やかさが消え落ち着いた色合いになってきたと思っています。特に留め具の部分は擦れてツヤが出始めており、まもなく本体部分も・・・と大変期待しながら、「尻ポケエイジング」しています。

手入れは気づいた時にやわらかい布で拭くことと、1ヶ月に1回ほどミンクオイルをほんの少し塗りこむことくらいです。

| | コメント (1) | トラックバック (0)

製作開始

Brooklynから、「製作期間は56ヶ月、見積は50万円」との連絡がありました。

ナイロンのPCケースは適した素材が見つからず、また鞄本体よりも寿命が短いことから取り付けないこととしました。

そして前金を支払うことで製作がスタートするということで、退社後に半額を支払いに行き、いよいよ製作がスタートです。

1

画像はメインパネル部分に使う藍染めの原革で、けっこう珍しい写真だと思います。手触りは表面はしっとりとしていて思ったよりも薄く感じました。が、これは小物製作用に漉いたもので、実際はもう少し厚めのものになるとのことです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年12月17日 (日)

ようやく

構想開始2ヶ月、ブログ開始から1ヵ月半、青山のBrooklyn Museumでようやく構想をカタチにする時が来ました。

肝心の素材については、Brooklynで誂えるなら、と、看板の「柿渋染め」か「藍染め」と考えていましたが、経年変化後が美しい一番本命の柿渋染めは外パネルにするにはかなり硬く、残念ながら私の求める感じには合いませんでした。

もう一つの本命の藍染めは、ヌメ革を染めたものなのでやわらかいのですが、どうもやわらかすぎて逆にフニャリとするかもしれないとの不安がありました。これはスタッフの方に見せていただいた同素材の財布の感触でも感じましたが、場合によってはライナーを入れて自立性を保つことで検討して貰うこととしました。

マチは異素材とも考えましたが、結局黄色のヌメとしました。これは藍染めの財布と同じ組合せです。

内部は当初豚革を目論んでいたのですが、現在のところ在庫がなく使うとすれば一枚分の値段が掛かるとのことで、残念ながらあきらめて牛革としました。しかしながら色は迷わずターコイズブルーとしました。

ハンドルは使い込んだやわらかさを期待して、フレンチカーフ。アクセントの金具はクロムめっきを施したもので、藍染めにぴったりの渋い差し色です。

中心部を凹ませたデザインとベルトはスタッフと相談してやめた以外は、だいたいブレーンストーミング通りです。

かなりリクエストが多くおそらくスタッフさんを困らせてしまった印象ですが、最終的には工場と相談しなければ実現が何ともいえないとのこと。とにかく実現を大いに期待して、次の知らせを待とうと思います。

| | コメント (1) | トラックバック (2)

2006年11月24日 (金)

そしてブレーンストーミング(技術・細部編)

さらに技術や細部に関する提案です。

1.縫製
1)できれば手縫いの方が好ましい、
2)が、機械縫い自体が悪いとも思っておらず、どちらにしろ革の質や素材間の組合せにより決めたい、

2.金具
1)これはまだちょっと決められない・・・、

2)通常なら真鍮にするのだろうが、銀ではどうだろうか?

3.コバ・スミの処理
1)当然ながら丁寧な処理をしたい、
2)コバであれば丁寧に磨きこんだ黒色とし、使い込んで擦り切れても美しくあってほしい、
3)スミの処理があれば菊縫い、
初めて「菊縫い」を知ったのはやはりBeginからでした。学生時代でしたからかれこれ15年前ほどでしょうか、Beginオリジナルのシステム手帳でした。その時に丁寧な縫製の証拠として菊縫いの紹介があったのです。それからは革製品を見るたびにスミを見るようになってしまいました。

そしてコバ。これはReal Design12月号に出ていたのですが、「Ganzoのコバ磨き」という言葉があるそうで、コバ部分を何度も塗っては磨きこむ作業を続けるのだそうです。

とにかく手抜きをしないで(といっても自分で製作に踏み込むわけではないが)しっかりした鞄を作りたい一心です。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月23日 (木)

そしてブレーンストーミング(内部編)

外観に引き続いて内部の仕様についてです。

1.素材
1)ライニングは豚革を使用する、
2)ライニングの色はビビッドな色(赤、ターコイズブルーなど)にしたい

2.仕切り
1)仕切りは設けない、

3.ポケット
1)一方にB5ノートPC用のポケットとアクセサリ(電源コード・マウス・外付けHDDLANケーブル)用ポケットを付ける、
2)ノートPCポケット部分は薄めの緩衝材を入れ、かつ防水措置を施したナイロン製とする
3)もう一方の半分に財布などを入れるためのジップつきポケットをつける、
4)残りの半分は、デジカメ+小物用・i-pod用を入れられるポケットを大小2個つける、
5)ポケットは並べて付ける(重ねてつけるのではなく)、
6)ペン挿しを2本分つける
7)財布などを入れても、外側に浮き出ないようにする、

4.ベルト
1)「外観」のところでも書いたが、ジップを開けっ放しでもガバッとならないようなベルトをつける
2)ベルトも留め具も内側につける、
3)ベルトは必要な時だけ伸ばせる(不要時はしまえる)ようなものとする、
4)穴は3段階とする、
5)留め具はスナップのようなワンタッチ方式とする

外観と違って内部は「見栄」を張らないというか、他人の目を意識せず、自分の使いやすいようなカタチにするように考えています。

本当は使いやすさや整理の点では、ポケットがたくさん付いていたほうがいいのですが、ポケットが多いとどうしてもメインルームが狭くなる上に外観にも響きやすいですし、中身の入れ替え時にも少し面倒なこととなるので、このバッグでは必要最小限となるようにしました。

また、開けたときにいつも楽しくなるような配色にしたいと思っています。これは鞄メーカーで外観の色を見て決めたいと思います。とりあえず私の好きな赤やターコイズブルーを選んでみましたが、日本の伝統色なども染色が可能であればオーダーしてみたい、と思います。でも唐草模様(ドロボウ模様)はやめようかと。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月22日 (水)

そしてブレーンストーミング(外観編)

ようやくなんとなーく作りたい鞄のイメージがまとまりつつあるので、ここで一度自分で整理したいと思います。思いつくままに書いているので、結局整理になっていないのかもしれませんけれど。

1.形状

1)横長タイプのジップつきトートタイプ(画像が今持っているものですが、これに似たようなタイプ)、

Orobianco_close
Orobianco_open

2)W500 x H320 x D170以下とする(画像のものはW420 x H300 x D135)、
3)ジップ全開時の側面形状は長方形だが、ジップで閉めるべく上から5分の2は中に折り込める形状となっていること、
4)全体は軽く、重いものを入れても手や肩が疲れないようなバランスがとれていること、
5)肩入れした場合に持ちやすいよう、真ん中の部分をやや凹ましたデザインであること、
6)底板は柔らかくなくしっかりしていること。5箇所に鋲を打つこと、
7)ジップをフルオープンにして床に置いても、形を保ったまま立っていること、

2.ジップと開口部

1)パネル高さよりもジップ部が低いこと(荷物が多く開け放しで使う場合にみっともない形にならないように)
2)ダブルジップであること、
3)外から見てジップが目立たないこと、
4)開けたままの時でもガバッとならないように、ベルトをつけること、

3.素材

1)オールレザーとする、
2)ただし、パネル部分と側面(マチ)部分異素材とする、
3)どの素材にするかは現状考え中だが、いずれにせよ手触りや経年変化が楽しめるものとする、
4)色は現在持っているグローブトロッターのネイビー色のケース、またはリモワのアルミケースにあうこと、

4.ハンドル

1)基本は肩掛けで、ハンドル部高さは220mm前後、ハンドル左右内内が140mm前後、ハンドル内径は470mm前後、
2)ずり落ちない工夫がされていること、
3)心材が入った丸型の取っ手(革で巻いたもの)とする、
4)長さの調整が3段階程度にできること、

5.外ポケット

1)パネル側には付けず、側面前後に1つずつ付ける、
2)前部はパスケース・パスポート・ボーディングパスなどを入れ、後部はペットボトルを入れる、

外観(第一印象として捉えられる部分)については、こんな感じだろうか?本当はまだまだあるのかもしれませんが、とりあえず。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月19日 (日)

雑誌を見てみる

日本人だから余り感じないのかもしれませんが、日本のファッション系やトレンド系の雑誌は本当にすばらしいと思います。何がといえばその解説の詳しさ。すなわち、採り上げるブランドの多さ、シーンや流行を強く意識したセレクト、素材の紹介、そしてブランドの歴史や由来などの背景など本当にカタログのような、むしろカタログ以上の存在です。確かに海外系の雑誌(なんとかJAPAN”とつくようなものなど)は、モノとモデルとの組み合わせに終始していますから、格好いいと思ってもいまひとつ商品が見えてこないのは事実です。

と、さも当たり前の如く書きましたが、これは「Begin」という雑誌の受け売り、というかこの記事を見てあらためて日本の雑誌のすばらしさを実感した次第です。

Begin12月号の129ページには、「ココだけ話」(このコーナーは毎回とても楽しみ!)と称して、BLBGBritish Luxury Brand Group)代表の田窪寿保さんと編集長との談話がのせられているのですが、その中に「日本のスタイル」の雑誌は海外にウケていて、Beginのページをネタ帳にしているデザイナーもいるくらいのようです。

前後しましたが、そのBeginこそ私のバイブルとなっている雑誌であり、断続的ではありますが私が学生であった十数年前から読んでいます。この雑誌にそそのかされ?いかに多くの買い物をしてきたか・・・確か初めての買い物はfILOFAXのシステム手帳「ウィンチェスター・ハーフ」でした(現在は2代目を使用)。

Beginの楽しいところは「臨場感のある解説」と言ったらいいのでしょうか。とにかく写真と解説だけで実際に手にとっていじくり回しているような錯覚をうけるところですかね。しかしよく1ヶ月でこれだけ多岐の商品に1つ1つ解説がつけられるものだ、といつも感心してしまいます。他の某雑誌にももちろん解説があるのですが、たぶん書いている人自身が良く判っていないのか明らかに手を抜いたであろうヒドイ表現も多く見受けられます。

それと色々な雑誌に共通していることですが、「究極の□□□」とか「極上の○○○」とか「こだわりの△△△」などという表現を余りに多用しているのも好きになれません。究極や極上のモノなぞこの世にいくつも存在するものではありませんし、「こだわり」は本来は「(つまらないことに)固執する」というネガティブな意味合いを持ちますので。このブログではこれらの言葉は本来の意味以外では絶対に使いたくありませんね。

前置きが非常に長くなりましたが、情報入手にはBeginをはじめとする雑誌の力は不可欠でありルーズリーフには多くの切り抜きが貼ってありますよ、と言いたかっただけなのですけどね。特に今現在海外に身を置き自由にショッピングエリアに行くことができないものとしては、雑誌は鞄と自分をつなぐ1つの大きな手段と言っていいでしょうね。

| | コメント (3) | トラックバック (0)

2006年11月18日 (土)

アイデアの洪水

コンセプトが決まると次は「どんな鞄を作るか」を具体化するための作業に移ります。具体的には次の方法をとっています。

1)とにかく欲しい鞄の理想を言葉にしてみる。

2)雑誌やHPからピンと来た鞄をスクラップする。

3)鞄メーカーに聞いてみる。

1)はいわゆる「ブレーンストーミング」というものであり、とにかく後先を考えずに思いついたことをポンポンとコクヨのルーズリーフ紙に書き出してみます。ルーズリーフにするのはあとで並べ替えや取捨選択ができるからです。また2)や3)の情報や切抜きもどんどんルーズリーフに貼っていきます。

この作業は先々週から始めてみたのですが、初日に実に30個のアイデアを書き出しました。今は60個程度になっています。大雑把に言って、外観や形状に関するもの40%、素材や色に関するもの30%、内部に関するもの20%、技術や製法に関するもの10%というところでしょうか。

最初の頃は当然外観や形状のことを書き出すだけで頭がいっぱいになっていましたが、今は素材選びや配色などに心を砕いている感じがします。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月17日 (金)

Brooklyn(その後)

昨日このブログを作成している間に、Brooklynの方から返事を頂いてました。このアップまでに2往復メールをやりとりしましたが、そこで分かったことは:

1)難しさによるが、納期は36ヶ月(結構かかりそうとの印象)、

2)価格はオールレザーでだいたい20万円程度から、

3)特に予約せずに相談可能、

ということでした。

最近は毎日頭の中では鞄を作ることばかりです。中国にいることがここまで辛いとは・・・。日本にいれば周囲の人の鞄を見たり店を自由に見たりしてインスパイアされることも楽しいのですが、中国の鞄なぞ見るにも値しないので悶々とした日々を送っています。

| | コメント (2) | トラックバック (0)

2006年11月16日 (木)

Brooklyn Museum

以前書いた「コンセプト5」で、柿渋や藍で染色する技術に魅力を感じ、ちょこっとだけ紹介したBrooklyn Museumですが、HPをじっくり見てみると、オーダーメイドできることが分かりました。

BrooklynHPはかなりそっけない印象で、商品のラインナップなども余り親切ではありません。ラインナップはBEYESで知るような感じなのですが、逆にわざわざ宣伝しなくても、良いものを作っているところは自然と他の人が宣伝して薦めてくれるのでしょう。

それはそれとして、Brooklynがオーダーできるとあらば、とそのページを見てみると、「詳しくはお店までお問い合わせ下さい」と電話番号とメアドが書いてありましたので、早速昨夜メールを書いてみました(なんせまだ中国大陸にいるもので)。

その内容をかいつまんで書くと、①日本の伝統染色に大いに興味を抱いていること、②鞄のオーダーを考えており基本の仕様はこうこうこうであること(柿渋の鞄にもしたいとも)、③予算はこのくらいと考えていること、という感じです。かいつまみ過ぎですが。

それはともかく、もし柿渋と藍のツートーンカラーで鞄が作れたら、とても面白そうですね。どんな色あわせになるのかがまだイメージできませんが。ただし柿渋の原皮はスペイン産、藍染めの原皮はポーランド産のそれぞれヌメ革なので、オールジャパンにはなりませんが・・・。

他のラインナップを見ると、千葉や熊本で放牧されていた牛革(なんだか焼肉屋みたいだナ)を使い、鞣しや染色技術に工夫をした「YAMATO」シリーズがありますが、これこそは1から10まで”Made in Japan”ですね。

Brooklynさん!、お返事お待ちしてますよ!!

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月15日 (水)

コンセプト6

6.“95%のシーンで絵になること”

鞄の名品といえども置く場所を選ぶものは多いですよね。例えばハートマンのダレスバッグを日本旅館に置くのは何となく「らしくない」し、一澤帆布のキャンバストートはフォーマルなところでは場違いの雰囲気です。行くところ全部にふさわしくなるような鞄作りは絶対に不可能ですが、「95%のシーンで絵になる鞄を作ってみる」、というのが最後のコンセプトです。

私の行くところは海外が中心。しかも工事現場や工場、たまにリゾートホテルにも足をのばしたりもします。日本国内であれば在住の横浜をぶらぶら。時に青山や渋谷に。それでもってどこであっても歩き回るのが好きですね。あともちろん会社。通勤は徒歩。外食であれば居酒屋や大戸屋からフランス料理まで。この中のどのシーンでもサマになる鞄を作ってみたいですね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月12日 (日)

土屋鞄製造所(その後)

土屋鞄製造所の方から丁寧な返事を頂きました。

結論は:

「まずは鞄のメーカーに聞いてみるべし」

「革の一枚染めは、膨大な費用と時間がかかる」

とのこと。

質問が質問だったので、怒られそうだナ・・・と内心ヒヤヒヤしていたので、大人の対応に感謝。

まあ、やはり最初はオーダー鞄メーカーをとにかく探して意思を伝えよう、と当たり前のことをすることとなりました。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 9日 (木)

コンセプト5

5.“メイド・イン・ジャパン”

日本には古来の素材がありますし、世界に負けない鞣し技術や染色技法があります。そして日本には日本独自の色があります。

私が使いたい革の最右翼である鹿革は日本古来の革素材で、戦国時代の武具にも使われていたものです。その鹿革を鞣す技術は藤岡勇吉本店が世界屈指の技術を持っているといわれているそうです。牛革についても最近は環境への配慮とあいまって、日本でも植物性タンの使用がデファクトになってきたようです。心ある情報雑誌であれば製品やブランド紹介記事に鞣しの方法が書いてあったりします。

染色技法も布であれば草木染めをはじめとする日本の材料を使ったものが多数存在します。またBrooklynという革専門のファクトリーショップでは、藍染め柿渋染めのような伝統技術を革の染色に導入しています。革に漆をのせた印伝も文字通りインドから伝わった古くからの技法です。

そして色。日本の伝統色といわれるものは数千色もあるそうです。有名どころでは前述の藍色、臙脂(えんじ)色、小豆色がありますし、歌舞伎ファンなら浅葱色はおなじみ、早稲田大学は海老茶、明治大学は茄子紺がアイデンティティーですね。

私は外側にも内側にも日本の色を日本の技術で仕上げたものを使ってみたいと思っています。そのためには、その場限りの知ったかぶりではなく、技術や色についてもっともっと勉強しなければなりませんね。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 7日 (火)

コンセプト4

4.“異素材を3種類つかうこと”

基本的には内側のライナーに1種類の素材、外側に2種類のコンビネーションを使ってみたいと思います。

内側はファブリックやナイロンなどではなく豚革を使ってみようかな?と思っています。しかも概観から想像できないような鮮やかで(決して「派手な」ではなく)ビビッドでハッとするようなカラーをチョイスしたいと思っています。例えば今使っているPaul Smithのネクタイは表地はパープルがかったやや明るめの青のドット柄ですが、裏地は蛍光の緑色でこのサプライズは何度締めても新鮮です。ちなみにPaul Smithのサイト「ペーパークラフト」のページは秀逸ですよ。

外側は、例えば牛革同士で材質か色の異なる2色を使うか、2種類の違う種類の革を使うか、革と帆布(あるいは革とファブリック)を使うか迷いますが、いずれにしても革は使いたいと思っています。しかもパネル部分に大胆に異素材組み合わせるのもアリかな?と考えています。

いま気になっているのが、「鹿革」(ディアスキン)です。鹿の革はとても軽くしなやかな風合いと吸い付くような感触を持つ素材ですが、これを外側部分にどのように生かしていくかを考えたいですね。

例えば濃いネイビーの鹿革と茶色のカーフの組み合わせ、例えば白いキャンバスと黒い鹿革、例えば・・・。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 6日 (月)

コンセプト3

3.“肩から提げられること”

それもショルダータイプではなく、ボストンタイプかトートタイプ、あるいはこの2つの中間というか良いとこ取りのタイプを目指しています。しかもストラップの長さが変えられれば言うこと無し。

移動が多い身の上ゆえ、「如何にラクをして荷物を運ぶことが出来るか」はかなり切実な問題です。グロトロのケースは機内持ち込みギリギリのサイズですから、よほどのことが無ければ一緒に動いています(預けると壊されそうで怖いし。最近はそうでもないらしいですが)。そうなるとケースを引きずる片手は必ずふさがれます。もう片方の手に鞄を持てば何か用事があるたびにいちいち床に置いたり、ケースの上に置いたりしなければなりません。

ここで周囲から「グロトロにアドオンして移動すればいいんじゃないの?」との声が聞こえますが、実はそれには苦い思い出がありもうやっていません。

2年ほど前まで、リモワのClassic Flight Jumbo Trolleyに、「ビジネスマンのランドセル」と密かに呼んでいる旧型のTUMIExpandable Briefという黄金の?組み合わせで移動していました。

TUMIの背中はトロリーの柄にアドオンするように出来ていますが、TUMIは本体がただでさえ重い上に例によって荷物をオーバーキャパで入れていたことから、ある日急に持ち手がフワッと浮いたかと思うとあのリモワの柄が真ん中からボッキリ折れてしまったのです。思えば「リモワは丈夫だから」と過信してかなりヘビーに使っていたからなのでしょう。あとは両手に持って移動するしかありませんでしたが、これまたキャパいっぱいいっぱいのリモワは無骨で硬い取っ手が災いし、やたら重いし手が痛いしで難儀しました。家まであと数分の距離だったのが不幸中の幸いでしたが。

そんなわけで、グロトロの上に鞄をアドオンして移動するのが強くためらわれます。バランスが悪いから歩き方も格好悪くなりますしね。

そういうわけで肩提げタイプはマストな条件なのです。でも肩は凝るわなぁー

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 5日 (日)

コンセプト2

2.“容量の割には機内での取りまわしがラクなこと”

「容量の割」という抽象的な表現を使いましたが、私の言う「容量」はかなりボリューミーです。私はどんなタイプの鞄を持っていても、大体においてキャパいっぱいいっぱい、ときにオーバーキャパの状態です。

私は普段からかなりの荷物持ちを自認していますが、現在は前回紹介したオロビの「トップファスナートート」に、B5パソコン、ペンケース、雑誌、システム手帳、財布、カード用財布、パスポートケース、パスケース、ロディアのNo.11メモ帳、i-pod、デジカメ、腕時計、文庫本、折り畳み傘、薬(頭痛薬や風邪薬など)、歯磨きセット、マッサージグッズ、靴べら、スエード靴用ブラシ、日本地図・世界地図、ティッシュ、携帯、携帯用の緊急充電器、会社のIDカード&ストラップ、サングラス、テンピュールのアイマスク、バンテリン、ニールズヤードのアロマパルス、黒糖飴、ブルックスコーヒー、クノールのスープなどを入れています(自分自身驚きました・・・)。

これだけのモノを入れた上に12泊程度の装備が入れば言うこと無し、というのが、私の言う「容量」です。

ちなみに弊オロビ、写真で見ても分かると思いますがW42 x H30 x D13.5cmとそれほど大きくありませんから、上に列記したモノを入れるとオーバーフロー寸前で、宿泊装備の余地はありません。ただファスナーを開けっ放しでもサマになるので助かっていますが。

これだけ多くのモノを入れている理由は、たぶん「移民」の意識が頭にあるからだと思っています。旅を繰り返していると「異国での生活は不自由なもの」と割り切ることが出来ずに日本と同様の暮らしやすさを求めるから、多くのものを普段から詰め込んでしまうのだと思います。弊グロトロのスーツケースの中にはそれこそ生活の全てが入っており、この2個の鞄(プラス寒い国の場合はコート)だけ持っていけば世界のどこでもとりあえず暮らせます。

話をコンセプト戻しますと、出張には飛行機が付き物ですが、そのような容量のものをエコノミークラスの前の座席の下に立てた状態で置けることが必須条件です。なぜならばトップを開けたままガサゴソと出し入れすることが多いことと、寝かせると振動で外ポケットからモノ(携帯とか)が出てしまっても気づかなかったりすることがあるからです。

従って高さ(H)は前席の高さにあわせ必然的にH3032cmで、上部に余計な出っ張りが無いもの(出し入れ時に引っ掛からないように)とすることが求められます。長手方向(W)は特に制約はありませんが、W50cm程度が限界でしょう。また奥行き(D)は現実問題としてD1516cm程度です。というのはグロトロの幅がD17cmなので上に置いた際に鞄が重力でたわんで垂れ下がった感じにしたくないからです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 4日 (土)

コンセプト1

1.“会社(=スーツ)にも合い、休日(=ジーンズ / チノ)にも合うこと”

とあるプラントメーカーに勤務している私は、海外出張が多く最近は年に20回程度行っています。ただ東南アジアや中国方面など比較的崩した格好が許されるところが多いこと(実際これを書いているところも台湾です)、工事現場に行く機会が多いことから、ビジネスの場であってもカッチリしたものを持っていくのが気恥ずかしくなります。また休日は散歩やプールに行くこともありますので、持っていても違和感のない素材選びやフォルムの選択が重要です。またデカすぎないことも重要。だから少しだけフォーマルの顔を持ったカジュアルな鞄を目指します。

昔はかっちりした革のダレスバッグやブリーフケースを好んで手にしていた時期もありました。また今でもリモワのアルミケースのデザインは大好きです。でも、今の自分には合わないかな? 将来海外出張の機会がなくなったとしても、ビジカジ兼用への傾向は変わらないのではないかと思います。

そんな今の出張への組み合わせは、今年のGWに購入したグローブトロッターのネイビー「28インチスーツケース」と、先月BEYESの通販で買ったオロビアンコの「トップファスナートート」です。ビジカジに使えそうな組み合わせでしょ?

Gurotoroorobi

グロトロは使い始めて半年経ち少しずつ育ってきたように思います。またオロビの方もキャンバスがクタレの兆しを見せてきました。これからが愉しみな2つです。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 3日 (金)

スローガン

「スローガン」を作ってみました。

《楽しくドキドキする鞄を作ろう。》

非常に単純です。

鞄の理想像はブレることがあっても、スローガンは絶対にブレてはなりません。だから単純にしました。

寝食を忘れるほど設計に没頭し、形や素材の組み合わせを考え抜き、縫製・仕上げの処理に至るまで目を放さない、こんな製作過程を楽しみます。そして出来上がった鞄を何年も持ち歩けることも。

スローガンは決まりましたので、明日はこのスローガンにぶら下がる「コンセプト」を煮詰め、その後どんな鞄にしたいかを「ブレーンストーミング」します。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006年11月 2日 (木)

何をする?

カバンバカではありますが、残念ながら自分で鞄を作る技量は持ち合わせてはいません。

だから、おのずと鞄の設計に専念することになります。

理想の鞄を設計し、「この人は」と見込んだ鞄職人に会いに行き、納得のいくまで相談し、途中経過もマメにチェックしに行き、理想をも超える鞄を手にするのが、この計画の最終目標なのです。

そして、その目標までの経過をリアルタイムで伝えるのがこのブログなのです。

しかしこのカバンバカ、バカなだけあって理想の鞄像はよくブレます。

さかのぼってみると、素材だけでもナイロン→帆布→革→メタル→ナイロン→ナイロンと革のコンビ→帆布と革のコンビ、と目まぐるしく変わってきています。形(機能)もそれこそ時代によっていろんなものを選んできました・・・

だから、今の理想の鞄は、1年後には理想じゃなくなっているのかもしれません。

それでもいい。今考えられるものを形にしてみようじゃないの。

| | コメント (0) | トラックバック (0)

2006