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février 11, 2005

024_しばねえさん日記

「わおんた」です。

3ヶ月前、会社からの帰り道にふと寄ったペットショップ。そこには一匹の柴犬がいました。
去年の5月に生まれ、生後半年。メス。7万8千円。


でも、その柴、毛色が薄茶色で顔がキツネっぽくて何か雑種みたい。
かろうじて尻尾がクルンとなっているところが、柴のアイデンティティーを保っているという感じでした。


しかも、その柴、誰にでも懐いて手や顔を舐めるので、ますます柴犬っぽく見えません。
でも、おとなしく落ち着いていて、他の犬が騒いでいても何事もないかのように、悠然と座っていました。

そして1ヶ月後。まだ居た。


さらに1ヵ月後。まだ居た。しかも値段が4万円台に下がって。


そして、昨日。仕事が終わって、ふと「あの柴どうしているかな」と思い、また行ってみました。


まだ居ました。


店の中に入ったのはあれ以来初めてですが、なんか疲れきった顔で寝てました。


店員さん(男)とちょっとおしゃべり。


「売れてないですよね・・・」


「柴に見えない風貌と、哀愁漂う顔がいけないんでしょうかね・・・。だよな! しば!ねえさん!」(名前がつけられないので、こう呼ばれている)


「となりの柴犬(新人)と比べると、違いが一目瞭然ですよね」


「損してますよね、なんか」


確かに、となりの新人柴は、「私は正統派よ」という感じの濃い茶の正三角形顔で、色の薄い【しばねえさん】はキャラも薄く見えてしまいます。


でも「しば」とか「ねえさん」とか声をかけると、柵から跳び出さんばかりにはしゃぐ。

店員さん(男)が寄るとすごくうれしそうにする。

店員が抱き上げると安心したようで、哀愁漂う顔からやや誇らしげな顔になる。

抱っこが終わりそうだと落ち着かなくなる。

「犬の感情って、こんなに分かるもんなんだなあ~」(この犬が単純なだけかもしれないが)。


犬を飼ったことがない私にとっては、ここまで犬の感情が表れるとは思わず、ちょっと驚きました。


「この犬、飼(買)いません?ワクチンも終わっているし、こういう犬だから初めての人にはとても飼いやすいですよ。」

「いや、うちは犬を飼えないんですよね」

「けっこう好い犬なんですけどね・・・」

ペットショップで、9ヶ月もいれば古株で、お局の風格十分なこの柴。


店員さん(男)は「早く嫁入り?しないかな」と言いながらも、この柴がかわいくてたまらない感じ。


逆にもう売れて欲しくない感じすらしたりします。


売れてくれないほうが、うちの看板娘になってくれていいのかも、とすら思っているようにも見えます。


売れちゃう日には、店員さん(男)は、嫁の父親のように「うれし泣き」か「さびし泣き」をしてしまうような気がします。


私も「もらい泣き」をしてしまうかもしれません。


わおんた

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