janvier 10, 2005

020_月光荘のスケッチブック

「わおんた」です。

銀座みやげ数あるなかで、文房具好きへのみやげ物として喜ばれるものは、【月光荘のスケッチブック】ではないかと思います。

gekkouso-10月光荘は銀座6丁目にある小さい画材屋さんですが、棚の一角を占めるオリジナルスケッチブックコーナーは本当に楽しいです。大きさ別、表紙の色別、紙質別に分けて並べられているカラフルな表紙は見ていても飽きません。

gekkouso-urabyosi-10「トレードマークのホルンが真ん中に描かれた表紙は18色。「ちたんほわいと」、「びりじやん」、「ばいおれっとこばるとらいと」、「とらいあんろーず」など、色をモチーフとした詩が、これまたレトロな絵とともに表紙のウラに。「色感と音感は教養のはじまり」とも。もっと色感を養っておけばよかったと少し後悔。

普段あまり絵を描かない私でも別の使い方があります。日常生活や旅の思い出となるパンフレット、チケット、レシート、現地のお札などを貼って「思い出帳」として。中の紙はほどほどに薄手で、目立たずちょうどいい感じで薄い青のドットがあって、貼り込むのに好都合です。

写真を貼ったり、メモ帳につかったり、使い方を想像しながら選ぶのも、愉しみ方のひとつです。

わおんた

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décembre 29, 2004

014_伊東屋と丸善

「わおんた」です。

文房具好きの二大聖地として君臨する銀座伊東屋と日本橋丸善。甲乙つけがたい存在です。

「どっちで何を買う」という明確な区別はしていないのですが、雰囲気的に、伊東屋はカジュアルで若いイメージ、丸善は重厚な大人のイメージを感じています。伊東屋の赤いクリップのマークと、丸善の135年を超える長い歴史(伊東屋も今年創業100年ですが)から受けるイメージの差でしょうか?

銀座に行くときは、必ず伊東屋のすべてのフロアに行きます。手帳のフロアと筆記具のフロアは特に念入りに見ます。手帳は11月頃から本格化する翌年の手帳コーナーを物色するのも楽しいのですが、普段でも、時折ファイロファックスの旧品番が出るので見逃せません。筆記具も時々見かけないものが出ていることがあったりします。今はどこでも手に入りますが、以前は「プレスマン」という0.9mmの200円くらいのシャープペンがここでしか見たことがありませんでした。

丸善では、ノートのコーナーが好きです。丸善オリジナルノートをはじめ、色々なカラフルノートが並んでおり、書かなくてもコレクションでつい買ってしまいそうです。丸善は文具の製造メーカーでもあり、万年筆のインクや各種事務用品なども作っています。そして丸善のもう一つの魅力は屋上にある「ゴルファーズスナック」。ここがハヤシライス発祥の地であり、時々お世話になりました。

「この店で買う」ということ自体にステイタスを感じさせることが、両者の共通点です。住んでいる横浜からわざわざたとえ100円のボールペン1本を買いに足を運ぶくらい魅力を感じます。

わおんた

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décembre 13, 2004

010_文房具考 その3 (万年筆)

「わおんた」です。

私はいま3本の万年筆を使い分けています。

ひとつめは、モンブランの「マイスターシュテック149」。
数年前に入手しました。万年筆の傑作品といわれるこのペンを、会社などでサインをするときに使う「勝負ペン」として使っています。ペン軸の太さにあわせ、先もやや太めにして、サインを書きやすいようしています。

ふたつめは、同じくモンブランの「ボヘム」(Boheme)。
去年、台北のモンブランショップで入手しました。普段使い用として、いつもエルメスの手帳とともに使っています。このペンの魅力は、他のモンブランには見られない短い軸とちょっとスクエアなフォルムです。キャップをとり軸尻のねじにまわしつけると、ペン先が出てきます。インクの取替えはペンのお尻のフタをパカっとあけます。これをあけるとき、いつも宇宙船の出入り口を想像してしまいます。遊びごころのある気軽な万年筆として重宝しています。

みっつめは、モンテグラッパの「レミニッセンスコレクションRE93」。
5年ほど前、日本橋の丸善で一目惚れし、衝動買いしたものです。今は後継の「エレガンザ」に代わってしまい、たぶん市販されていないと思います。伝統の純銀オクタゴナル(八角形)ボディー、クラッシックな柄、そして絹のようになめらかな書き心地が気に入っています。しかし、欠点は純銀ゆえに重いこと、キャップを外したり軸尻に回し入れる時「キュルキュル」という音がすること。北イタリア・ベネト地方の技で施された銀細工をまとったラテン系のペンは、むしろ私にとっては観賞用のペンで、「これで何を書こうか」と思いをはせながら、銀の光沢を保つためにやわらかい布でふいて楽しんでいます。

私は納得のゆくものを永く使うのが好きなのですが、この3本のペンとの出会いは一生の友に出会えたような感じです。

ちなみにインクは、パーカーの「Quinkブルーブラック」を使っています。万年筆といえばブルーブラック色というのが私の定番です。名の通りインクの乾きが早く、どこの国でも手軽に手に入るところがポイントです。

わおんた

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décembre 06, 2004

008_文房具考 その2 (手帳)

「わおんた」です。

ファイロファックス至上主義については以前に書きましたが、仕事ではない日に持ち歩くのに不便を感じていました。私のファイロはキャパ以上の紙を挟んでパンパンになっているので、とても重たいのです。

休みの日でも気軽に持ち歩けるセンスのいい手帳は前から探していたのですが、去年の夏、見つけたのです、エルメス(Hermes)の手帳を。

バイブルサイズよりも一回り小さいグレーの皮カバーと無地のノートを買い、なぜかこのために万年筆まで新調してしまいました。今では、仕事はファイロ、プライベートはエルメスを使っています。アイデアを書き留めるため、枕元にも置いてあります。もうひとつ「ブルージーン」と呼ばれる空色も欲しいところですが、ちょっと我慢しています。

今年の夏、丸ビルのザ・コンラン・ショップに出かけたときに、モールスキン(Moleskine)の手帳を手にした瞬間、レジに向かっていました。ゴーギャンやマティスがスケッチブックにしていたとか、インディ・ジョーンズで使われていたとか、伝説にも惹かれましたが、そのシンプルな、しかし、オーラを放つ表紙に参ってしまったのです。

このモールスキンは、普段は持ち歩かず、旅行計画メモとか、本からの書き抜きとか、専らスペシャル・タスクフォースとして愛用しています。

この11月、銀座伊東屋の手帳売り場で、ファイロに遠慮して買わなかったレッツ(Letts)のミニ・ダイアリーを買ってしまいました。横型で見開き1週間分が見られ、何よりもいかにも万年筆と相性の良さそうなクリーム色の紙に惚れ込みました。しかし、ファイロがあるのに本当に使うのか?とレッツを前に、買うか買わないか散々悩み、使わなくてもコレクションにすると自分に言い訳をしてやっと買いました。

このレッツは、日記代わりに、会った人や会社、食べたもの、行ったところを万年筆と3色ボールペンで書いています。

ファイロと3つの手帳は、それぞれ微妙なバランスを保ちながら、今日も私と一緒に働いています。

わおんた

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décembre 04, 2004

007_文房具考 その1 (ファイロファックス)

「わおんた」です。

私は、手帳が好きです。

というよりも、 ファイロファックス(filofax)主義です。つまり、「手帳=ファイロファックス」という図式です。しかも、今の色々と凝ったつくりのファイロではなく、今は生産中止になっている、80年代の重厚でシンプルな「ウインチェスター」シリーズが好きです。

きっかけは、山根一眞氏のファイロファックスに関する本(85年出版)です。「たかが手帳に数万円を!」という非難を乗り越え手に入れたファイロの入手までの顛末、ファイロを持つ悦び、歴史、ファイロの達人の話などがあれこれが書かれており、居ても経ってもおれず、東急ハンズに駆け込みました。1990年、大学2年生のことです。

買ったのは、黒の牛革シボの「ウインチェスター・ハーフ」というもので、バイブルサイズの半分の薄さで、大きくも小さくもないいい感じのものでした。価格は2万円超くらいだったと思います。

このファイロで大学のゼミ幹事役や、就職活動を乗り越え、会社に入った後も、国内はもちろん、長期で海外に赴任した際にも活躍してくれました。このファイロを開き、字を書きたいがために仕事をしていた、といっても言い過ぎではありませんでした。

が、社会人4年目の1996年夏にバンコクでこの手帳が入ったトランクごと盗まれてしまい、このファイロは6年の歴史を終えました。財布やカメラなども一緒に盗られたのですが、これらは買えば済むのですが、6年の歴史が刻まれたファイロを失った悲しみは深く、いまだににひきずっていたりします。まさにPriceless。

その後5年は、決まった手帳は持たず、時にはもらい物の会社の名前の入った手帳、時にはJAL手帳、時には手ぶら、時にはロディア(Rhodia)のブロックメモ時代過ごしました。

filofax-13「そんな時、2001年末に銀座の伊東屋で、偶然にも旧品番シリーズとしてガラスケースに入った絶版の「ウインチェスター・ハーフ」を見つけてしまったのです。手に持つと、しっくりと覚えある感触がじわ~っとこみ上げてきて、迷いも無く即買いでした。

ところで、システム手帳の中身(リフィル)をどうしようか、と考えるのは、楽しい作業の1つです。山根一眞氏は、手帳を開くと温度計、それに携帯ラジオなんかも入れていたそうです。氏の言葉を借りれば、まさに「男のハンドバック」。

残念ながら、私の手帳はそんなに厚くはないし、また自分の性格も考えて、シンプルに、①バーティカル・イヤー・プランナー、②無罫ノート、③名刺入れ、で構成されています。

①は、ジャバラ式の1枚もので、1年が俯瞰できるものです。仕事柄、分単位のスケジュールもなく、実質的にはひとこと日記のような感じで使っています。1枚ものなので、使い始めた2002年分から挟んでいます。2年前の今日は何をやっていたかな?とちょこっと見るのが楽しいです。

②は、ずいぶんと考えました。私は電話メモから、to doリストから、思いついたことまで全部書き留めるのですが、ダイアリータイプですと1日に使える部分が限られてしまうので使いづらく、結局フリーで何でも書き込めるノートタイプとしました。これが、我がファイロの95%を占めています。ラストの数ページは、バインダー穴を補強し、取引先の番号やその他忘れてはいけないものを無造作に書き込んでいます。他人にはぐちゃぐちゃに見えますが、自分ではすぐに目的の情報がすぐに見つけられるのが不思議です。

③は、自分の名刺を入れています。打ち合わせの時には必ず持っていくので、その中に新しい顔があっても大丈夫。名刺入れはよく忘れるもので。

他には、ちょっとした資料やチケットを挟んだり、時には肩たたきになったりします。

こんな感じで3年が経ちました。皮は相変わらず頑丈ですが、手垢や汗がつき、手に馴染み、微妙に色が褪せて、とても感じが良くなりました。買ったときよりも今が良く、今よりも未来が楽しみなこのファイロ、布やナイロンや紙では出せない魅力です。ファイロファックスという会社の歴史やエピソード、著名人のファンの話(ここでは書きませんが)などもいいスパイスとなって、ますます愛着が湧きます。

あ、そうそう、このファイロの最大の愉しみは、朝会社に着いたあと、ファイロを鞄から取り出し、「ドン」と机の上に置く、その瞬間の音です。

わおんた

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